日本名湯

今まで行かれた温泉でここがいい、とかこんな温泉を紹介して欲しいとか、なんでも、どなたでも結構です。温泉に関する情報をお知らせください kanta@kcat.zaq.ne.jpまでお願いします。
特集・・郡上八幡・高山・奥飛騨偏   
          温泉通信

  1. 後生掛温泉(ごしょうかけ)
    秋田と岩手の県境に広がる八幡平。この一角に硫黄臭をただよわせる一件宿。玉川とともに秋田を代表する湯治場である。
    海抜千m、地獄谷のわずかな斜面に旅館、売店、レストラン、自炊棟とある。後生掛と言えばオンドル宿舎である。土間にねているだけでほかほかと温まり、慢性の痛みを取り、血行を良くする為、神経痛、リウマチ、冷え性に良い。95度の酸性硫化水素泉でお湯だけでなく蒸気も利用。蒸気の「箱蒸し」、鉱泥をいっぱい含んだ泥湯は美容にも人気。
    アクセス
    JR秋田新幹線田沢湖駅前から、八幡平頂上行きバスで約2時間、後生掛温泉下車
    宿泊先
    後生掛温泉(秋田県男鹿市八幡平0186・31・2221)一泊2食9000円から。部屋数30、素泊まり1800円、外来入浴可。通年営業。

 2

養老牛温泉(ようろううし) アイヌ語の「エヨロシ」の転化で「山が崖になって水の中にささりこむようになっている所」という意味で、広大な根釧原野の来たのはずれ標津(しべつ)岳の南麓の沢に湯煙を上げる。温泉の発見は300年前。現在はモンシベツの渓流沿いに4軒の旅館がある。知床の海と河の幸、酪農地帯からの新鮮な牛乳、肉。北海シマエビ、花咲ガニ、厚岸の牡蠣、モンシベツのサケ、ヤマメ。清冽な渓流にせり出すような露天風呂の自然湧水の含石膏食塩泉は近くの摩周湖のように透明だ。

アクセス
JR釧路本標茶駅前から、根室標津行きバスで約1間、計根別(けねべつ)下車。
宿泊先
ホテル大一(北海道標津郡中標津町養老牛01537・8・2131) 一泊2食10000円から。部屋数27 外来入浴可 通年営業   他3軒

 

湯谷温泉(ゆや) 蓬莱峡谷の一角に湯煙を上げる湯谷温泉は1300年の歴史を持つ古湯である。仏法僧(このはずく)の生息地としても有名な蓬莱寺山は大宝二年(702)の創建で真言宗の古刹。渓谷沿いに10軒ほどの宿が散在。中部有数の名湯。その中核が「はづ別館」、漢方薬膳懐石の「はづ木」、一日五組限定の合掌造りの宿「はづ合掌」蓬莱峡に張り出した露天風呂が人気。

アクセス
JR飯田線湯谷温泉駅下車
宿泊先
湯の風HAZU(愛知県南設楽郡蓬莱町湯谷п@05363・2・1211)
一泊2食13000円から、部屋数43.外来入浴可。通年営業。
南花巻温泉郷 宮沢賢治ゆかりの花巻は東北有数の温泉郷でもある。市内に60ヶ所以上の泉源がある。その中心は北上川支流の台川と豊沢川の上流。
その内の一つ大沢温泉は坂上田村丸が発見したとも伝えられ高村光太郎も「高村山荘」で独居自炊の創作活動をつづけた。
大沢温泉は最新の設備の旅館部と、築200年以上の自炊部、築百四、五十年の萱葺きの別館から成る。硫化水素の香りのするアルカリ性の単純泉である。

アクセス
JR東北新幹線花巻駅から、新鉛温泉行きバスで約50分、大沢温泉下車
宿泊先
大沢温泉 山水閣(岩手県花巻市湯口字大沢0198・25・2021)
一泊2食14000円から(自炊部1990円。菊水館6700円)外・可。通年。
玉川温泉 八幡平の西端、焼山の西麓にすさまじい噴煙を上げるこの温泉は「がんに効果がある」との口コミから今最も注目である。周囲はうっそうたるブナの原生林に覆われているが、ここだけは爆裂火山のように黄色味を帯びた荒荒らしい地肌が異様な光景である。湯元の「大噴」は98度の熱湯が毎分9千リットル。それが幅3mの川となって流れていく。微量のラジウムを含み、10年間で1mmずつ石化してわが国唯一の「北投石(ほくとうせき)」(特別天然記念物)となる。

アクセス
JR秋田新幹線田沢湖駅から、八幡平頂上行きバスで一時間20分、玉川温泉下車
宿泊先
玉川温泉(秋田県仙北郡田沢湖町玉川、0187・58・3000)
一泊2食75円から、(自炊部一泊3500円から。部屋数160.外来浴可。通年営業
須川温泉(すかわ) 岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山の8合目、標高1129mの高地に濃い硫化水素臭の漂う一軒家。白い乳白色の湯は平安中期の「日本三大実録」にもある。P・H2,2の強い殺菌力のある明礬・緑礬泉の湯量は毎分6000L。溶岩丘お麓に大露天風呂は水一滴も加えない源泉100%の極上湯である。

アクセス
JR東北新幹線一ノ関駅から須川温泉行きバスで1時間40分、終点下車
宿泊先
須川高原温泉(岩手県一関市厳美町、0191・23・9337)
1泊2食12000円から。部屋数48 外来入可。5月上旬〜11月3日まで営業
東山温泉 会津二十三万石の城下町、その奥座敷として、市街地から東へわずか4kmほどの湯川沿いの渓谷に湯煙を上げる宿の数30数軒、奈良時代に発見された東北有数の古湯である。1996年に国の登録文化財の第一号指定を受けた老舗「向瀧」は数奇屋建築の粋を集め、山の斜面を生かした3千坪の庭園と含食塩石膏泉は源泉100%の自然流下。

アクセス
JR磐越西線会津若松駅から、東山温泉行きバスで20分、終点下車
宿泊先
向瀧(福島県会津若松市東山町本字川向、0242・27・7501)
1泊2食19000円から。外来不可。通年営業。

飯坂温泉 阿武隈川の支流、摺上川沿いにあり、玉造(鳴子)、名取(秋保)と共にに”奥州三名湯”の一つ。鯖湖湯、大門の湯、波来湯など9ヶ所の共同浴場が、約70軒のホテル、旅館から散在する。鯖湖の名は「拾遺和歌集」に詠まれた「あかずして別れし人のすむ里は佐波子の見ゆる山のあなたか」明治44年与謝野晶子の歌に「わがひたる寒水石の湯槽にも月のさしたる飯坂の里」とあり、2000年前日本武尊が東征の際に湯治したという。

アクセス〜JR東北新幹線福島駅で福島交通飯坂線に乗り換え、飯坂温泉駅下車
宿泊先〜なかむらや旅館(福島県福島市飯坂町字湯沢024・542・4050)一泊2食1万から。外来可・通年営業
秋の宮温泉郷 秋田県湯沢市の南に位置する雄勝町は、平安時代に活躍した才色兼備の小野小町の故郷としてしられる。雄物川の支流役内川の上流域に、「湯の岱」「鷹の湯」「稲住」「湯の又」の四湯が点在する。武者小路実篤ゆかりの湯で知られるのは「稲住温泉」(山の落ちつきは無限、水の清きは無限・・・)と書く。
役内川の清冽な流れにせり出すように造られたのは一軒家「鷹の湯温泉」の露天風呂。ここがみちのく最後の桃源郷という。

アクセス〜JR奥羽本線横堀駅から秋の宮山荘行きバスで約40分、秋の宮温泉下車
宿泊先〜鷹の湯温泉(秋田県雄勝郡雄勝町秋の宮字殿上0183・56・2141)
1/2 11000円から、外来浴可
城之崎温泉 「手ぬぐいをさげて外湯に行く朝の旅のこころと駒下駄の音」詩歌誌「明星」を創刊し一世を風靡した与謝野鉄幹は、昭和五年妻の晶子と山陰の古湯、城之崎に遊び前述の一首をしたためた。日本海に注ぐ円山川の支流、大谿川が温泉街の中心を流れる。城之崎の歴史は古く、舒明天皇(在位629−41)の御代にコウノトリが傷を癒したとの伝説に始まる。志賀直哉の名作「城之崎にて」は老舗「三木屋」で書かれた。城之崎のハイライトは、一の湯、地獄湯、まんだら湯、さとの湯など七つの外湯巡りである。

アクセス〜JR山陰本線城崎駅下車
宿泊先〜山本屋(兵庫県城崎郡城崎町、0796・32・2114)1泊2食15000から外来浴可。通年営。
白浜温泉 「ふる国の磯のいで湯にたづさはり夏の日の海に落ちゆくを見つ」(斎藤茂吉)。関西屈指のリゾート、白浜は、別府、熱海と並び称される日本三大温泉の一つ。
新白浜、古賀浦、大浦、網不知、東白浜、白浜、湯崎などの総称。湯崎は「日本書紀」に「むろの温湯」「紀の温湯」の名で登場する。有馬、道後、白浜はわが国でも最も古い温泉であり、この白浜には658年斎明天皇、690年持統天皇、701年に文武天皇が各々行幸されている。

アクセス〜JR紀勢線白浜駅前からバスで15分、白浜下車
宿泊先〜むさし(和歌山県西牟婁郡白浜町0739・43・0634)一泊2日2万円から。
有馬温泉 創業建久二年(1191)という老舗「御所坊」の26番は谷崎一郎ゆかりの室である。谷崎は有馬にぞっこんであった。「猫と庄造と二人の女」はこの室が舞台だし、「細雪」や「春琴抄」にも登場する。舒明天皇は飛鳥時代の631年9月から3ヶ月も行幸。他にも柿本人麻呂、藤道長、定家、井原西鶴、福沢諭吉、、清少納言は「枕草子」に評判の温泉と記している。秀吉は天正十一年以来9回訪れ、茶会を開いている。

アクセス〜神戸電鉄有馬線有馬温泉下車
宿泊先〜御所坊(兵庫県北区有馬町078・904・0551)一泊2食2万から。外来湯可
木津温泉 清張フアンの間では名作「Dの複合」が丹後半島の木津温泉「ホテルゑびすや」で書かれたことはよく知られている。木津は奈良時代に僧行基によって発見されたという京都で最も歴史のある古湯である。毎分1400リットルの湧出量で関西で屈指の生きた湯を持つ癒しの名湯である。

アクセス〜北近畿タンゴ鉄道宮津線木津温泉駅下車
宿泊先〜ホテルゑびすや(京都府竹野郡網野町木津рO772・74・0025)一泊2食1万5千円から。外湯可。営通年。
大牧温泉 奧飛騨の沢水を集める小牧ダム。その堰堤から遊覧船に乗る。ダムの完成と共にこの温泉だけが残る。53度の含石膏弱食塩泉で自然湧出。五色に染まる秋、雪化粧した山峡が山水画の世界を織り成す。これほど贅沢で粋なロケイションはない。女性客が80%をしめるという。

アクセス〜JR北陸本線高岡駅から、下原行きバスで約1時間10分、小牧ダム下車。小牧遊覧船で30分。
宿泊先〜大牧温泉観光温泉(富山県東砥波郡利賀村大牧0763・82・0363)1泊2食2万から外来浴は食事付きで可(要予約)
粟津温泉 三大霊山の一つ白山を東に望む、開湯は奈良時代の養老2年。白山開山の祖として知られる、泰澄大師の「泰澄和尚伝記」大師の夢枕に白山大権現曰く「粟津という村に温泉湧き出す。往きて之を堀、末代、衆生の疾患を救うべし」。大師は弟子の雅亮法師に命じて一軒の湯治宿を作らせた。現在続くこと46代目法師善五郎。ギネスブックにも載る。

アクセス〜JR北陸本線粟津駅から山代温泉行きバスで10分粟津温泉下車
宿泊先〜法師(石川県小松市粟津町0761・65・1111)1泊2食2〜3万
山中温泉 山中や菊はたおらぬ湯の匂   松尾芭蕉が「奧の細道」道中で加賀の山中温泉に投宿したのは元禄二(1689)年七月二七日。芭蕉は有馬、草津と共に「扶桑(日本)の三の名湯」にあげている。千三百年前に僧行基によって発見されたとする。鎌倉時代から総湯を中心に温泉街が形成された。「かよう亭」は敷地1万坪、建坪五百坪に部屋数は10室。

アクセス〜JR北陸本線加賀温泉駅から山中温泉行きバスで約25分、山中温泉バスターミナル下車
宿泊先〜かよう亭(石川県江沼郡山中町0761・78・1410)
一泊二日35000円から。外来浴は食事付きのみ可。
湯村温泉(ゆむらおんせん) NHKのT・Vドラマ「夢千代日記」で一躍有名になった。平安時代(848年9慈覚大師により発見されたとする。「郷の湯に渓流あり。沸泉まだその所に出る。蒸気さかんで雲海のごとし。灼熱人を襲う。だからその溪畔の人家は冬でも寝衣を用いずと言う」98度の湯が毎分470Lも湧き出し町内五百戸の一般家庭にも配られる。
町の人々は濃い湯煙の中、荒湯で野菜や山菜、豆腐、魚などをゆがいたり、川のほとりで洗濯をする。
透明でやわらかな単純泉は肌に優しく、まさしく名湯である。

アクセス〜JR山陰線浜坂駅から湯村方面行きバスで25分、湯村温泉下車
宿泊先〜三好屋グランドホテル(兵庫県美方郡温泉町0796・92・1212)
一泊2食16000円から。外入可。通年。
定山渓温泉(じょうざんけい) 札幌から南西へ約30km、うっそうたる原生林が迫る豊平川の両岸に湯煙が立ち上る。定山渓の名は温泉の開祖、定山坊に因む。文化二年(1805年)備前の名刹繁冒院の二男として生まれ、高野山で修行、巡錫の旅にでる。慶応二年(1866年)定山61歳の時にこの地に温泉を発見、開発する。弱食塩泉で58度から86度の高温湯。50数本ある泉源はすべて130余年来の自然湧出泉を維持している。

アクセス〜JR札幌駅から定山渓温泉か洞爺湖行きバスで1時間10分、定山渓温泉下車
宿泊先〜ぬくもりの宿ふる川(札幌市南区定山渓温泉011・598・2345)一泊2食8000円から。外入可。通年。
山代温泉 「山代のいで湯に遊ぶ楽しさはたとえていえば古九谷の青」歌人与謝野晶子をはじめ多くの文人墨客が魅せられた。その最たる一人が北大路魯山人であった。彼は現存する須田菁華窯で作陶に従事し山代の旅館を泊まり歩いた。白銀屋もその一軒である。創業寛永元年(1628)加賀藩主前田家の久姫の定宿であった。

アクセス〜JR北陸本線加賀温泉駅から中山温泉行きバスで15分、山代温泉下車。
宿泊先〜白銀屋(石川県加賀市山代温泉0761・77・0025)一泊2食2万5千から
外湯食事共可(要予約)。通年
黒部峡谷温泉郷 北アルプスの立山連峰と後立山連峰の間に深くきざみこまれた黒部峡谷は”秘境”の代名詞といっていい。玄関口宇奈月温泉からトロッコ電車で峡谷を分け入ると、V字の峡谷沿いに、黒薙、鐘釣、欅平、名剣、祖母谷、仙人の湯、などの秘湯が湯煙をあげている。黒薙駅から山道を歩くこと25分開湯は慶応四年(1868)。麓の宇奈月に配湯している。
「厳殿の湯や夜をさびて河鹿鳴く」と幸田露伴が詠んだのは釣鐘温泉。
欅平駅から祖母谷川沿いに歩くこと15分、断崖の縁に、地上2階地下2階の名剣温泉がある。やや青みを帯びた乳白色の硫黄泉である。

アクセス〜JR北陸温泉魚津駅から富山地方鉄道に乗り、終点の宇奈月温泉駅へ。黒部峡谷鉄道に乗り換え1時間20分、欅平駅下車。
宿泊先
名剣温泉〜
塩原温泉郷 箒川沿いに下流から大網、福度、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯の11湯が点在。畑下には尾崎紅葉、『塩渓紀勝』の奥蘭田ゆかりの宿「精琴楼」。
開湯は約1200年前平安は大同元年(806年)大いに賑わうが、1659年の大地震で湯が止まる。
明治17年再開。胃腸病の名湯であるだけに飲めば苦いが肌当りは非常に滑らか。42度の自然湧出泉である。

アクセス〜JR東北新幹線那須塩原温泉駅から、塩原温泉行きバスで1時間、宿の送迎車有り。
宿泊先〜元泉館(栃木県那須郡塩原町0287・32・3155)
1泊2食1万円から。外来浴可。
垂玉温泉(たるたま) 阿蘇五岳の一つ烏帽子岳の南西中腹にかすかに硫黄泉を漂わす。『長陽村誌』によると安土桃山時代の天正年間(1573〜92)に金龍山垂玉寺の僧侶により発見とある。明治十年、与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野万里の5人の新詩社の歌人が阿蘇登山の途中ここに宿泊している。九州旅行記『五足の靴』は5人で持ち回りで書かれ、「湯も亦極めて大きい。三条の滝となって石もて畳める湯槽に落ちる、色は無いが、細く白い澱が魚の子の様に全体に浮遊して居る。硫化水素の臭いが鼻を刺す。」とある。


アクセス〜南阿蘇鉄道阿蘇下田城ふれあい温泉駅から垂玉行きバスで約15分、垂玉下車
宿泊〜山口旅館(熊本県阿蘇郡長陽村09676・7・0006)一泊2食9千円から外来湯可


指宿温泉(いぶすき)  「畑掘れば出湯畑に湧き 磯掘れば磯にも湧き出る指宿の里」 菊地幽芳
古くは「湯豊宿(ゆぶうじゅく)」ともよばれ現在でも1日量12万tの湧出量をほこる。「枕へに 涛の音(なみのと)きこえ重々し とどろく中に こほろぎのこゑ」斎藤茂吉
錦江湾の浪に洗われた85度の食塩泉の砂むしである。
指宿の魅力は砂むしだけではない。近海の幸の料理もまた格別である。

アクセス〜JR指宿枕崎線指宿駅下車、タクシーで3分
宿泊〜旅館 吟松(ぎんしょう)(鹿児島県指宿市湯の浜0993・22・3231)一泊2食1万6千円から外来湯可

二日市温泉
「温泉(ゆ)のまちや 舞ると見えて さんざめく」明治29年訪れた夏目漱石は温泉街の活況をこう詠んだ。これは俳句の師正岡子規に贈ったもの。博多の奥座敷で47,4度の放射能泉、古くは大宰府庁御用達、「吹田の湯」と呼ばれ、大伴家持、山上憶良などの歌人にも愛された。慶応元年(1865)創業の「大丸別荘」は天拝山を背景に、3千坪の回遊式日本庭園、大浴場「吹田の湯」は80坪。西日本屈指の旅館。

アクセス〜JR鹿児島本線二日市駅下車
宿泊〜大丸別館(福岡県筑紫野市武蔵092・924・3939)
一泊2食2万から外湯は食共可、要約
鉄輪温泉(かんなわ) 鉄輪は別府市街の北西部、扇山の麓にあり、湯量に恵まれた高温泉である。「地獄めぐり」で有名であるがその中の海地獄は貞観9年(867)の鶴見岳の大爆発でできた噴火口跡である。江戸前期の儒者、貝原益軒が著わした「豊国紀行」に「地獄」の文字が出ており、当時は鉄輪を「地獄原」と呼んでいた。
現在70軒の宿があるがその半分は自炊宿である。

アクセス〜JR日豊本線別府駅から、山の手経由鉄輪行きバスで30分、鉄輪下車
宿泊〜温泉閣(大分県別府市鉄輪0977・66・1767)
一泊2食6500円から。外来浴可。
芦之湯温泉 江戸時代の湯治の目的は病気治療であった。本来湯治は7日を一廻りとしていて箱根の場合は3廻りが原則であった。標高700mを超す高原にわき、7湯の中で奧深部に位置し、夏の避暑に最適である。江戸の文人墨客が好んでサロンが形成された。芭蕉、蜀山人、賀茂真淵、本居宣長などが句会を催し、将棋や碁に興じ、湯浴みを楽しんだ。「松阪屋本店」は幕末にはシーボルト、明治維新には木戸孝允、西郷隆盛、温泉医学の権威、ドイツのベルツ博士などはここに宿泊することを誇りとした。

アクセス〜箱根登山鉄道箱根湯本駅下車。同駅前から箱根町行きバスで約30分、芦之湯下車
宿泊〜松阪屋本店(神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯0460・3・6511)
一泊2食 13000円から
霧島温泉 標高1700mの韓国岳を中心に南に宍戸岳、新燃岳、高千穂、北に白鳥山など、23座におよぶ火山が影絵のように重なり合う。中でも高千穂は、ニニギノミコトが国を治めたという天孫降臨の神話発祥の地である。霧島温泉郡は霧島連山の南面、標高5〜600mの山かいに点在する。阪本竜馬が新婚旅行で泊ったのは硫黄谷温泉。ここの「霧島ホテル」は正徳4年(1714)に発見されている。

アクセス〜JR日豊本線霧島神宮駅から霧島温泉行きバスで15分、湯之谷温泉入り口下車
宿泊〜湯之谷山荘(鹿児島県姶良郡牧園町0995・78・2852)一泊2食8000円から。外湯可。通年営
 小浜温泉(おばま) ここに来て落日(いりひ)を見るを常とせり 海の落日も忘れざるべし   斎藤茂吉
温泉街の一角に屋敷跡がある。江戸初期から350年以上に渡って”湯太夫”と呼ばれる温泉を管理してきた本多家の屋敷である。江戸末期にはすでに13軒の宿場があった。小浜は温泉にめぐまれ、80度から100度の自噴泉が30本もある。

アクセス〜JR長崎本線諫早駅から小浜方面行きバスで55分、小浜温泉バスターミナル下車
宿泊〜旅館國崎(長崎県南高来郡小浜町0957・74・3500)
一泊2食12000円から外湯可
 福知山温泉 「トン子」さんから温泉情報いただきました。 
 温泉レポーターより報告
 福知山温泉 養老の湯   2000年11月29日オープン 
0773-27-6000
・舞鶴自動車道で福知山IC 9号線を北西派出所手前の側道を左折3分
・京都縦貫自動車道から9号線へあと同上

KansaiWalkerによると元料亭 入浴料700円
屋根付き露天風呂 内湯 泡風呂 サウナ等 朝10時から夜11時 湯は透
明でナトリウム塩化物温泉
効能 神経痛 筋肉痛等 さらさらで気持ちいい
一日通しで何度も入浴する場合は1200円
ちょっと離れたところに新興住宅街があり 近隣のお年より連れ等結構多そう
な感じ
マッサージ機やあかすり(値段忘れましたが・・・)もありました

食事は館内の広間等で4人以上なら個室も利用可です
食べ物の持込は不可 
食事料金は 養老御膳1500円 松茸御膳2500円 焼き松茸1500円
等 単品も有りです
広間で中庭を見ながらの食事もいいです(人が回りに多くいてのんびりした気
分にはならないですが)

料金 質 味も悪く無かったですヨ
 
以上でした    トン子


嬉野温泉(うれしの) 神功皇后が三韓遠征の帰りに白鶴が疲れた羽を湯にひたして元気に飛び立つのをみて発見したと言われる。
和同7年(714年)に編纂された「肥前国風土記」にすでに名がある。
発展したのは江戸時代 長崎街道の宿場町になってからのことである。
九州屈指の高温度で95℃。ドイツ人医師シーボルトは「入浴者は自分の好きな温度にぬるめた」と書いている。

アクセス〜JR佐世保戦武雄温泉駅から嬉野温泉行きバスで30分、終点下車
宿泊先〜大正屋(佐賀県藤津群嬉野町0954・42・1170)
1泊2日18000円から 外来浴可 通年
祖谷温泉(いや) 毎分1500リットルの湧出量の湯元は渓谷の底である。四国山地の主砲剣山を源とする祖谷川が削ったV字。その断崖を利用した露天風呂からは39、2℃の単純硫黄化水素泉が岩風呂に豪快に注がれる。

アクセス〜JR土讃線阿波池田駅から、祖谷温泉経由かずら橋行きバスで約50分、温泉口下車
宿泊先〜ホテル祖谷温泉(徳島県三好郡池田町松尾0883・75・2311)
1泊2日15000円外来浴可 通年



湯田温泉 「これが私の古里だ さやかに風も吹いている あゝおまへは何をしてきたのだと
吹き来る風が私にいふ」湯田温泉街の一角 高田公園は命じの元勲井上馨の生家跡で 井上公園とも呼ばれている。 湯田は天皇の側近 三条実美ら明治維新の原動力となった公卿たちが亡命した地で 公園の奥に大きな碑が建立されている。また中原中也誕生の地 「汚れちまった青春に・・」の「帰郷」の一節が刻まれた詩碑が公園の中央に建っている。
種田山頭火は出家後湯田前町の竜泉寺の近くに住み四畳一間の仮寓を「風来居(ふうらいきょ)」となずけた。
鎌倉 正冶2年(1200)の「周防国府文書」にもその名がでる。
創業延宝3年(1675)の「松田屋ホテル」は昭和45年以来「街道を行く」で取材の司馬遼太郎の定宿となる。またその家族湯「維新の湯」は坂本竜馬 西郷隆盛 伊藤博文 大久保利通 木戸孝允 らが倒幕皇政復古の密議うぃした祭に入浴したという。

アクセス JR山口線湯田温泉駅下車
宿泊先 松田屋ホテル(山口市湯田温泉083・922・0125)
1泊2食 2万2千円から外湯(要予約)



武雄温泉 「肥後風土記」にも出てくる古湯 竜宮城のような天平式の桜門がシンボル 大正3年地元唐津出身の辰野金吾の設計(東京駅の設計者でもある)この朱塗りの桜門をくぐると公衆浴場「武雄温泉」がある。元は武雄領主の茶屋があったところ。
三韓遠征の神功皇后や朝鮮出兵の豊臣秀吉が立ち寄り あるいは脇本陣だった平戸屋に宮本武蔵が滞在し「五輪書」の構想を練ったという

アクセス JR佐世保線武雄温泉駅下車
宿泊先 懐石宿扇屋(佐賀県武雄市武雄町0954・22・3188)
1万5千円から



鞍馬温泉 あすかさん より紹介いただきました
「清潔で広々していました。料金は高いと思います。
女湯にはドライヤー 化粧水等用意してありましたので 何ももたずに行かれます
車で来られる人も結構居ました。」

電話075-741-2131 10:00〜21:00 無休 入泉料=露天風呂のみ一般1100円・子供700円・大浴場と露天風呂(タオル・バスタオル・浴衣・レンタル付)一般2500円・子供1600円 駐車50台無料


温泉画像峰麓湯湯船

峰麓湯

交通〜京阪出町柳から叡電で29分「鞍馬」下車 くらま駅から無料送迎バスもしくは徒歩12分
奥丹後国領温泉 (助七) トン子さんから紹介いただきました。

     兵庫県氷上郡春日町国領
                     TEL 0795-75-0010
舞鶴自動車道春日ICから国道175号線を経由し県道69号線を南へ約10分
  丹後の雄大な自然に包まれたこじんまりとした山里の宿、目から耳からもやすらぎが包み込む建物も改装されお風呂も新しく脱衣室共にとてもきれい

  浴場・・・大浴場男女各1、露天風呂男女各1、(ながめがとてもいい)家族風呂1
  泉質・・・単純二酸化炭素冷鉱泉(多量にラドンと鉄分を含んだ炭酸泉)
  効能・・・神経痛、関節痛、関節のこわばり、うちみ、冷え性、高血圧、動脈硬化、切り傷やけど、病後回復期(飲用)慢性消化器病、慢性便秘
     

    時間・・・朝11:00〜夜7:00
     備品・・・貸しバスタオル100円、シャンプー、リンス、ドライヤー無料   
                     料金・・・700円、料理を部屋でいただくと席料として、ひとり1000円取られるが入浴料込みになる のでお得、本当にのんびりできる雰囲気
        料理・・・会席5000円、ぼたん鍋5000円等(要予約、当日でもOK)            上 写真右は「お福の湯」
お福の湯の由来
天正七年八月九日、明智光秀の猛攻に遭って黒井城はついに落城。この地方を統治するために入城したのは、名将と謳われた光秀の重臣、斎藤内蔵助利三です。
この年に誕生した利三の末娘こそ、のちの春日局『お福』です。物心のつく三歳の冬までこの地で過ごしたお福は、その可憐さと利発さで誰からも愛されました。
のちに江戸城の大奥に上がったお福は、家康の孫、竹千代(家光)の乳母として召されると、世継ぎ争いで不利だった家光を三代将軍に就かせ、大奥に君臨しました。
かつての下館跡、興禅寺の境内には『お福の腰かけ石』「お福の産湯井戸」があり、往時が偲ばれます。


那須温泉卿
江戸後期発行の温泉番付「諸国温泉鑑」に東の最高位の大関に草津 関脇にこの那須がランクされている。湯元の周りに100軒程の宿が建ち 元禄3年(1690)芭蕉も「湯をむすぶ誓もおなじ岩清水」とよんでいる。
湯本を中心に 北 大丸 弁天 高雄 三斗小屋 板室 総称して那須七湯といった。
大丸温泉は那須連山の主峰 茶臼山の山腹 白土川渓流沿い
「現代的な遊戯施設も何もないが 手付かずの自然と豊富な温泉は自慢できます」とは 大丸温泉旅館の談。

アクセス〜JR東北新幹線那須塩原駅から ロープウエイ行きバスで1時間 大丸温泉下車
宿泊先〜栃木県那須郡那須町0287・76・3050 13000円から  外湯可通年


四万温泉(しま)
草津 伊香保と共に上毛三名湯のひとつ。昭和29年日光湯元と青森酸ヶ湯と共に国民保養温泉の第一号指定を受ける。延暦年間(782〜806)の開湯。半数の旅館は客室10室以下。団体客を拒否している。
関東でも屈指のホンモノ思考の正統派の温泉

アクセス〜JR吾妻線中之条駅から 四万温泉行きバスで約40分 終点下車
宿泊先〜積善館(群馬県吾妻郡中之条町四万温泉0279・64・2101) 15000円から 外湯可
 


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